お雑煮
夜更かしして布団の中で寝ている私の顔を覗き込んでは、
餅は幾つだ煮るのか焼くのかと聞いてくるのも父親で。
うなうな言いつつ答えると、じゃあまだ寝とけと彼は台所へ消えていくのです。
そうして出来上がった頃に揺さぶられて起きだして、
美味しいねーとモグモグするのが正月の朝の過ごし方で。
鶏肉と海老芋、そして葱の入った父の雑煮が私は大好きでした。
父が亡くなってからは雑煮作りは母の仕事になって、
でも作るのはやっぱり鶏肉と海老芋の入った同じような物でした。
続き▽
| 料理&グルメ | 09:01 AM | comments (2) | trackback (0) |